『黒の女神』 大地の章

<プロローグ>





『天衣を掲げし戦乙女は 慈悲深き夜の恩寵を纏う
導くものは暁の光にて 女神の歌は白を翻す英雄と共にあり』


それは創世を描いた物語の一節。
英雄とはこの地を平定した初代国王を指す。
戦乙女。
彼女は、夜の女王と太陽神との娘で黎明を司る者。


神々の時代に生まれた女神の、その名は―――。




≫NEXT