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◇拍手お礼の「童話シリーズ」
〜その2〜
例えば、こんな童話。
「王子様が、このガラスの靴の持ち主を捜し出せと仰せだ。」
深紅のクッションの上に、恭しく載せられた片方の靴。
「これは魔法の靴。サイズが変わる故、正当な持ち主以外には決して履くことは出来ぬ代物だそうだ。」
「どうりで。こんな危険な靴、よく実用できたものだと思っていたところです。」
「ダンスを一晩踊っただけの女性だと聞きましたが。」
「そのようだ。」
「しかも、12時の鐘が鳴ると共に、逃げるようにいなくなったとか。」
「こんな靴を持っているくらいですよ?容姿の方も、だいぶ魔法かかっている可能性あるかと思うんですけど。」
王子は運命感じちゃったらしい。
部下2人が好き勝手言っているのを横目に、隊長はため息を飲み込む。
「とにかくこれを履ける女性を探すぞ。昨夜の舞踏会に参加するような縁のある家柄だが、素性がはっきりしない女性などそう数はいないだろう?!」
「はっきりしてないから、探せないとも言えますよ。エリティス隊長。」
「靴を持って試さないといけないなら、各戸訪問ですね。」
「そうなるな。」
あくまで王家の威信を保ったままで、とか両立できるのか甚だ疑問だ。
「張り紙とかで、名乗り出ないですかねぇ。」
「パトリック!うだうだ言ってないで、東のエリアから攻めるぞ。ラスティ、地図持ってこい。」
「イエッサー。」
『シンデレラ』実働部隊は超大変。